2025/08/03

Taiwan Today

文化・社会

第3回世界先住民族観光サミット、来年4月に高雄市で開催へ

2023/10/20
原住民族委員会は19日、第3回「世界先住民族観光サミット」を来年4月に台湾南部・高雄市で開催することを発表し、そのキービジュアルを公開した。(原住民族委員会)
先住民族行政を管轄する中央省庁である原住民族委員会は19日、先住民族の観光資源を活用した観光政策について話し合う第3回「世界先住民族観光サミット(2024 WORLD INDIGENOUS TOURISM SUMMIT)」を来年4月16日と17日、台湾南部・高雄市で開催することを発表した。また、続く18日から20日までは台湾一周の旅を手配し、参加者に台湾先住民族の文化や自然の生態系について理解を深めてもらう。原住民族委員会はこの記者会見で、同サミットのキービジュアルも発表した。
 
原住民族委員会の夷将・抜路児(イチャン・パロー)主任委員(=大臣)によると、キービジュアルのベースとなっている「TULU」は数字の「3」を意味する。台湾で公認されている16の先住民族のうち、14の先住民族で「3」を意味する言葉が「TULU」あるいはそれに似た言葉であることから採用した。オーストロネシア語族の人々が住む国、例えばニュージーランド、グアム、ツバル、フィリピンなどでも、これに似た発音で「3」を表現するという。「TULU」は今回のサミットが「第3回」であることを意味する。キービジュアルは「TULU」の文字のほか、台湾の先住民族に共通する色彩や多様なイメージが描かれている。
 
「世界先住民族観光サミット」は2018年にニュージーランドで初めて開催された。当時から台湾を第3回の開催国に推す声が強く、第2回が2023年にオーストラリアで開催した際、夷将・抜路児主任委員が訪問団を率いてオーストラリアを訪れ、2024年の第3回サミットを台湾で開催することを発表した。
 
原住民族委員会は、来年4月16日から20日までの5日間、世界各国の先住民族、政府関係者、専門家、旅行業者などが台湾に集まるのを機に、先住民族が持つ伝統の知恵、文化、創造力を活用して、地元住民としての観点からガイドを行い、観光によってもたらされる経済効果を全体で享受する方法について議論し、先住民観光のサステナブルな発展を推進していきたいと期待を寄せている。
 

ランキング

新着